花の写真を深度合成してみる 【ImageJ】
深度合成するソフトとして ImageJ を使ってみたので、その手順をメモしておきます。
(Mac版 Zerene Stacker を使った記事はこちら。「【TG-4】花の接写・深度合成・フォーカスブラケット」)
(Mac版 Zerene Stacker を使った記事はこちら。「【TG-4】花の接写・深度合成・フォーカスブラケット」)
使用したカメラ
- カメラ:OLYMPUS TG-4 (amazon)
- モード:接写・フォーカスブラケット
- 設定:10コマ,標準ステップ
- 光源:LED
- 画素数:16M
使用したソフト
- ImageJ (Image Processing and Analysis in Java) Java で書かれたプログラムなので、Linux,Mac,Windowsどれでも動きます。
- Windows10
参考にしたサイト
- 枯れ木も山の賑わい:枝葉末節な日々 ♪ImageJによる深度合成手順[updated on Nov.22,2010]
作業手順
- ImageJのダウンロード
- ImageJダウンロードサイトより、自分の環境に合ったものをダウンロード。
- プラグインのダウンロード
- Turboreg
- 2つの画像の位置を整列する。
- Download コーナーに Linux, Mac, Windows 版それぞれのプラグインのリンクがある。
- StackReg
- 複数の画像をスライスとして保持しているスタックをまとめて整列する。Turboreg と連携して機能する。
- Download コーナーに Linux, Mac, Windows 版それぞれのプラグインのリンクがある。
- Extended Depth of Field
- ImageJ を起動。
- 画像を開く
- カメラ(TG-4)のフォーカスブラケットモードで撮った画像のうち、有効なものをOpenする。
- 10コマのうち、最初の1枚はオートフォーカスの画像なので省く。
- 最も焦点が近いもの、最も焦点が遠いもののうち、フレーム内のどこにも焦点が合っていないものは省く。(今回は最も焦点が近いものから2枚を省く)
- 上記の合計3枚を省いた残り7枚を全てImageJでOpenしておく。
- スタック作成
- 7枚を一つの画像にまとめる。
- ImageJメニュー: Image > Stacs > Images to Stac
- Save as で取り敢えず tiff で名前を付けて保存。
- 位置調整
- 深度合成
- ImageJメニュー: Plugins > Extended Depth of Field > Easy mode
- Speed/Quality は、
Medium+ を設定した。マシンスペックにもよると思うが、私のマシンではこの設定が限界。High にすると、一晩かかっても終わらなかった。High を設定。 また、 Compute and show the Height-map も不要であるため、チェックボックスを外し、余計な処理はしない。(※1) - Save as でPNG 形式など圧縮しないモードで保存。
- 合成前の7枚の共有アルバムはこちら
- 合成後の深度合成した結果はこちら
7枚を深度合成した結果 |
補足 ※1
- ImageJメニュー: Plugins > Extended Depth of Field > Easy mode これを実行した際、メモリー不足で処理が中断することがあります。画面にエラーメッセージは表示されず、使用しているメモリーサイズも表示が変化するので、一見動いているように見えますが、いつまで経ってもプログレスバーは進まないという状況になります。
- タスクマネージャーで監視してみると、処理が始まった時は、使用メモリーサイズがどんどん増え、CPUも高止まりしますが、メモリー不足で処理が中断すると、CPUの使用率はガクンと落ち、何か処理が継続しているような波になりません。メモリーは開放されないままです。
- こういう場合は、メニュー:setting > Memory... を開き、メモリーの割当量を増やします。変更した後は、一旦 ImageJ を再起動します。
- 物理メモリー(8GB)以上に設定(20GB)しても、仮想記憶領域を割り当ててくれるようで、エラーは発生しませんでした。
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