【FileMaker】【Windows】WebビューアのIEのバージョンを変更する（2017/12/21追記）（2017/12/29追記）

WebビューアのIEのバージョンを変更する（Windows）

IEの互換表示が必須となっているレガシーなサイトをWebビューアで表示したい。
そのサイトは、ユーザーエージェントというよりも、appName と appVersion をチェックしており、IE5～IE9であることが条件でした。
今回のFileMakerのカスタムAppでは、他に参照するサイトがなかったことから、レジストリを直接変更する方法で実装しました。
参考になったのは以下のサイトです。

初心者のFileMaker pro Q&A

引用です。

Re: WEBビューアのブラウザとは？

WindowsのFileMakerでは、WebビューアにコポーネンとしてのIEを使用している筈です。
FileMaker側のコンポーネントの扱い方次第では、下記の対処が可能かもしれません。
ただしレジストリの編集が必要なため、充分注意が必要です。

FileMaker Pro および FileMaker Pro Advanced の Web ビューア更新（ Windows のみ）

引用です。

この更新は、Windows コンピュータの Web ビューアで一部の URL が FileMaker Pro 11 以前のバージョンで適切に表示されない問題を解決します。この更新では、Microsoft Internet Explorer のレジストリ設定にエントリが追加されます。

ここで公開されている .reg ファイルを修正して使います。
私の場合、FileMaker Pro Advancedを使用しているため、修正箇所は以下としました。

 [HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main\FeatureControl\FEATURE_BROWSER_EMULATION]
"FileMaker Pro Advanced.exe"=dword:00001B58

16進数：1B58
10進数：7000 → IE7のことです。

 FileMakerのスクリプトでWindowsコマンドを実行する処理を作成します。

＜ Eventを送信＞

ファイルタイプ：不明
送信：ファイル／アプリケーションを開く
計算："reg import \"" & （.regファイル。絶対パスを指定） & "\""
対象アプリケーションを手前に表示：チェックを外す（チェックしても可）

 FileMakerが起動するタイミングで上記レジストリは標準の値に上書きされてしまうので、
 このスクリプトをカスタムAppが起動する時に1度だけ実行するようにしました。
 Windowsの管理者権限が必要なはずです。管理者権限がなくとも、レジストリの変更をコマンド実行できる方法はあるようですが、今回は検証していないのでここまでです。

FileMaker Pro Advanced 16
Windows 10 Pro


 ＜2017/12/21 追記＞
上記のレジストリを見ると、.exe ごとにエントリーできるようなので、IEの互換表示専用のスタンドアロン形式実行ファイルを FileMaker Pro Advance で作成すれば、IEの互換表示をしたくない他のカスタムAppとの同時実行も可能かも知れません。（未検証）
＜2017/12/29 追記＞
上記検証できました。スタンドアロンexeの実行ファイル名毎にレジストリ設定して、個別にIE互換表示させることができました。